新人理学療法士、学生向け!筋膜って一体何?筋膜の基礎を解説!

こんにちは!

 

理学療法士の新人や学生の皆さんは、実習や職場の先輩が筋膜に対してアプローチしてるのを見たことをあるかと思います。

 

でも学校って「筋膜」の事教えてくれなくないんですよね、、、

 

そもそも日本は、筋膜の研究者も少ないですし、書籍もようやく増えてきているのが現状です。

 

新人や学生さんは取っつきにくさMAXな事は間違いないと思います。

 

そんな方達に簡単に筋膜を解説していきたいと思います!

 

筋膜とは

「途切れることのなく連続する結合組織の三次元的構造」

FASCIA RESEARCH CONGRESSから引用

 

あまり知らない人だと、「筋を覆っている膜=筋膜」と思いがちですが、

 

それはちょっと古いです笑

 

でも僕も全然勉強してない時はそう思ってました(^_^;)

 

上記に書いてある通り、「全身を覆っている膜」です。

 

この膜は至る所に張り巡らされています。

 

例えば、筋外膜は筋の起始停止に合わせて、骨膜へ移行します。

 

骨膜は、関節に近付くと関節包へと。

 

なので、筋の滑走不全の改善などで離れた部位の症状が取れるというのは、「まぁ、そうだろうな」という風に思えます。

 

 

それでは、この「連続する結合組織」について深堀りしていこうと思います。

 

結合組織とは

結合組織(connective tissue:CT)は上皮組織、筋組織、神経組織とともに分類される組織の一部

 

組織・器官を結合、支持する組織

 

骨や軟骨も結合組織の分類に含まれています。

 

結合組織の機能としては以下があります。

  • 構造の維持
  • 体組織の結合
  • 臓器の保護
  • 代謝の機能
  • エネルギーの保管
  • 物質が拡散する際の調整の役割
  • 瘢痕組織の形成

 

結構多いww

 

それほど大事な組織だということです。

 

この結合組織は主に、

「細胞」細胞外マトリックス」に分けられて形成されています。

 

細胞は、

  • 線維芽細胞
  • 脂肪細胞
  • マクロファージ
  • 未分化の間葉細胞
  • 軟骨芽細胞や骨芽細胞

 

多くの細胞によって結合組織を作っており、「代謝」としての役割を持ちます。

 

細胞外マトリックスは、主に基質と線維で構成されています。

 

基質は、

  • 水分
  • 細胞外蛋白質
  • グリコサミノグリカン
  • プロテオグリカンなど

 

線維は、

  • コラーゲン線維
  • エラスチン線維など

 

と、それぞれ構成しています。

 

基質は粘性と柔軟性

 

線維は運動を提供しています。

 

そしてその、結合組織の中でも、「密性結合組織」に靭帯や腱、そして深筋膜などが含まれています。

 

密性結合組織に特徴的なものはコラーゲン線維の存在です。

 

このコラーゲン線維は、自身の組織に力を供給しています。

 

もちろん、他の結合組織にコラーゲン線維がないという訳ではなく、比率が違うという風に考えるといいかと思います。

 

そのかにも疎性結合組織があり、最も人体に広く存在する結合組織として有名です。

 

靭帯、腱、深筋膜=密性結合組織

 

ということを覚えとくといいと思います。

 

正直複雑で難しいです。

 

筋膜の解剖

それでは本題です!

 

上から順番に、

  • 皮膚(上皮・真皮)
  • 浅脂肪組織(SAT)
  • 浅筋膜
  • 深脂肪組織(DAT)
  • 深筋膜
  • 筋肉

 

これが基本的な筋膜の解剖になります。

 

また、ここの図には書いていませんが、

 

脂肪組織には特徴的なものとして皮膚支帯という存在があります。

 

皮膚支帯は、浅層と深層それぞれに存在し、脂肪組織内を走行し、浅筋膜に接続します。

 

この皮膚支帯は、斜めや縦に走行しているため、皮下組織は自由に形を変えたり、動いたりする事が可能となっています。

 

また皮膚支帯は、動脈血管を保護し、皮膚が引っ張られる際の血管偏位を防ぐ役割をもつともいわれます。

 

それでは、それぞれの組織を細かく解説していきます。

 

浅・深脂肪組織

浅脂肪組織(SAT)は、

  • 体幹のSATの厚みは均一
  • 四肢においては上肢より下肢の方が厚い
  • 手掌と足底はより薄く、頑丈な垂直な皮膚支帯を含む
  • SATには、汗腺、毛包、ルフィニ小体、パチニ小体がみられる

 

SATはリンパ管も含んでおり、皮膚支帯に沿って皮下組織を交差します。

 

ちなみに浅リンパ節はDATの中に存在します。

 

そして、

深脂肪組織(DAT)は、

  • 体幹前部で薄くなりやすく、脇腹の後外側で最大の厚みを示す
  • いくつかの領域で、深筋膜と浅筋膜が結合するが、その部位ではDATは欠乏する
  • DATはごくわずかな神経受容体が存在する

 

上記でも書きましたが、神経受容体がごくわずかしか存在しないDATは、

 

外受容系(皮膚、浅脂肪組織および浅筋膜による構成)と固有受容系(筋と深筋膜に位置)の分岐点だと考えられる可能性があるともいわれています。

 

ちなみに手掌や足底では外受容系と固有受容系は併合します。

 

それは浅筋膜と深筋膜が結合しているからになります。

 

だから繊細な動きもできるし、感覚も鋭敏になります。

 

なるほどです。

 

浅筋膜

まだまだ研究が必要な部位です。

 

現在わかっている主な役割としては、

  • 体温調節
  • リンパの流れ
  • 静脈循環
  • 皮膚変性の認知

 

見てわかるように自律神経系と非常に関係があります。

 

浅筋膜は皮膚をつまんだ際に、個別でしっかりと触診は難しいですが、

 

皮下組織として一緒に触診する事ができます。

 

臨床でよく、皮膚がつまめない人っていませんか?

 

僕はよく、なんでこんなに差があるんだろうと疑問に思ってました。

 

しかも皮膚がパツパツの方って圧痛所見もよくみられる印象があります。

 

こういう方たちに対しては、先に皮下組織の柔軟性や滑走性を改善しておくとよいと考えています。

 

浅筋膜はSATとDATの皮膚支帯を通して連結しています。

 

なので、この脂肪組織と浅筋膜は臨床において今後注目されてくると考えています。

 

深筋膜

浅筋膜に比較して、深筋膜はほとんど役割が解明されています。

 

主な役割は、

「力の伝達」です。

 

深筋膜はさらに細く分けられます。

 

  • 筋外膜
  • 腱膜筋膜

 

筋外膜は、各筋を包み、形や容積を定めています。

 

腱膜筋膜は、さまざまな筋を包み、それらを結合し、四肢のさまざまな区画を形成しています。

 

筋外膜はイメージしやすいですが、腱膜筋膜はイメージしにくいですよね。

 

腱膜筋膜で代表的なものは、胸腰筋膜などの粗大動きを伝達するような膜組織です。

 

なので、上腕筋膜とか大腿筋膜とかも腱膜筋膜に含まれます。

 

存在する深さも、筋外膜がより深層、多数の筋を連結する腱膜筋膜はもちろん浅層に存在します。

 

この深筋膜の問題が起こると、力の伝達がうまくできなくなるので、様々なトラブルが起きます。

 

なので遠くの場所に問題が生じたりする訳です。

 

硬さや滑走不全などがある場合は介入して症状の改善が起こることもあります。

 

さいごに

筋膜について簡単に書いてみました。

 

ちなみにこの筋膜、内臓とも関与しています。

腹膜などが当てはまりますね。

 

今回は筋骨格系として書かせてもらいましたが、また機会があれば書いてみたいと思います!

 

 

筋膜って結構ざっくり捉えがちですが、

 

しっかり分けて考えると臨床でも活かせる部分があります。

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

それでは(*´꒳`*)

The following two tabs change content below.
佐川 修平

佐川 修平

整形分野で働く現役理学療法士。 カラダに対するキヅキを与えられるセラピストになるのが目標。ブログの他にも、一般向けにセミナーやイベントなどを通じて情報発信中。

友だち追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です