【記事のポイント】
- 関節の軟骨は硝子軟骨に分類される
- 軟骨は水分が多く含まれているため、関節の衝撃を緩和する
- 関節軟骨には血管や神経が通っていない
どうもです!
佐川です!
今回は軟骨についての解説になります!
よく「軟骨がすり減った」とかききますが、そもそも軟骨ってどんな役割があるのでしょうか?
軟骨がすり減ったら痛みは出るのか?
その辺について解説していきます!
軟骨とは?

前回、骨の解剖について解説した際に使用した図になります。
詳しくはこちら↓
軟骨はどこにあるかというと、骨の端っこ、関節部分にあります。
軟骨はどんな役割があるのでしょうか?
主には、摩擦を少なくし、衝撃を吸収するという役割があります。
ちなみにカラダの軟骨には種類があります。
- 硝子軟骨(しょうしなんこつ)
- 線維軟骨(せんいなんこつ)
- 弾性軟骨(だんせいなんこつ)
それぞれ軟骨に含まれている成分によって名称が変わってきます。
ちなみに関節の軟骨は硝子軟骨になります。柔軟性や柔らかさは他の軟骨の中間程度になります。
線維軟骨は背骨の間に挟まれるように存在する椎間板(ついかんばん)などが当てはまります。重い重量にも耐えることができて、かたい軟骨になります。
弾性軟骨は耳をつまんだ時にコリコリする部分が弾性軟骨の部分になります。意外なとこにありますね。他の軟骨より柔軟性があります。
この軟骨特有のコリコリした感触は、食事でも味わうことでも有名ですが、カラダのあちこちに存在していることになります。
関節の軟骨の特徴
軟骨は水分を多量に含んでいます。水分が多いという事は衝撃吸収力が高いということになります。また、摩擦を減らす役割があることも納得できますね。
そのため、関節のストレスを守る役割があります。
ちなみに、関節軟骨は、基本的に血管や神経が通っていません。
なので、関節軟骨が傷んでしまうと元どおりに戻るのは難しいとされます。
そうすると、ちまたでよく聞く、「軟骨がすり減ってしまって関節が痛む」というのは、これらの解剖学的知見からは考えられないことになります。
ですが、こういった説明の仕方をする方が一般の方には伝わるため、否定はできません。
この軟骨がすり減るだけでは痛みは出ませんが、すり減った軟骨の小さいカケラたちをカラダの防衛反応が認識して、炎症反応を起こす可能性があります。なので言い方次第でいろんな捉え方が出来てしまいます。
軟骨が傷む原因

軟骨が傷む原因としては、
- ケガの既往がある
- 関節が変形している
- 関節にストレスがかかる日常生活をしている
ざっくり分けてみましたが、
ケガをした際に軟骨を損傷してしまう可能性があります。
また、関節が変形しているという事は、そこにストレスが掛かっているという証拠みたいなものなので、やはりこれも当てはまります。
さらに、日常生活を送っていると必ず左右非対称の動作を行います。カラダの動かし方に左右差があるのはしょうがないですが、職業上などの環境によって、この左右差が大きくなり、カラダのどこかにストレスが大きくなる部位が出てきてしまうことがあります。
そういった場合は、関節の変形に繋がってしまうこともあります。
軟骨がすり減ってしまった場合も、なぜすり減ってしまったのかを考えなくてはいけませんね。
それでは!

佐川 修平

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