こんにちは!
今回はサッカースパイク、特にスタッドに着目して、足の障害との関連について書きます。
サッカーをしている方はスパイクを履きますよね。
みなさん好みがあって、ブランドや外見、重さやフィット感などでどのスパイクにするか選択すると思います。
だけど自分の足に合ったスパイク(スタッド)を選択したり、スパイクに関する知識を知っておかないと、プレー中の痛みにつながり、最悪パフォーマンスの低下が起こったりします。
そんなことにならないように、しっかり知識として知っておきましょー
目次
スパイクシューズとは
底面に突起をつけたり、金属製の部品を取り付けることによって地面を捉える力を強めた運動靴のこと。
スポーツにおいては競技能力を高めるために使用される場合がほとんどです。
ただ、底面の突起(スタッド)は金属製ではなく合成樹脂などを使用したりもします。
スタッドについて
スパイクシューズにはスタッド(ポイント)が必ず付いています。
このスタッドには種類があります。
スタッドの種類

- 円形(図の左)
- トライアングル(図の真ん中)
- ブレード(図の右)
- ミックス(円形とブレードなど)
- 取り替え式
- 取り替え式と固定式のミックス
基本、取り替え式以外は固定式のスタッドになります。
各スタッドの特徴としては、
円形は、バランスが取れており、どの方向転換でも対応できます。
それに加えて、ブレード型は円形よりクイックネスに優れているといわれます。
円形とブレードの中間といわれるトライアングル型のスタッドもあります。
そしてこれらを混ぜているものもあります。(ミックス)
取り替え式は、やわらかいグラウンドで使用するために、スタッドが長くなっています。
そのため、学校のグラウンドの様な硬い土で使用すると、スパイクが壊れてしまうこともあるかもしれません。
またスタッド部分は足底にかかる負荷も大きくなることや、スタッド数自体も固定式より少ないため、硬い土は余計ストレスになります。
ちなみに取り替え式も、固定式を折り混ぜたミックスのものもあります。
スタッド、アウトソールと適用グラウンド
アディダスのサイトではグラウンドによってスタッドの種類を分けて、購入をすすめています。
自分らの時代にはこういう分類は無かったと思います。
こういう知識は現役時代に知っておいた方がいいですね。
- HG(hard ground);学校の土用グラウンド用。接地面が大きく、高さが低めのスタッド。
- FG(firm ground);ショートパイル人工芝用。細く、長めの固定式スタッド。
- AG(artifical ground);ロングパイル人工芝用。HGとFGのスタッドが適用。
- TF(turf ground);ハードグラウンドとロングパイル人工芝用。接地面を多くした、低めのやわらかいスタッド。
- IN(indoor);体育館用。スタッドがないフラットな構造。ゴム素材を使用。
- SG(soft ground);天然芝やぬかるんだグラウンド用。アルミ素材でできた取り替え式。
ちなみにショートパイル人工芝というのはテニスコートみたいな短い人工芝です。持ち運びも可能なものもあります。
ロングパイル人工芝は、天然芝にそっくりですが、高価で持ち運びもできません。
ゴムチップなどの充填剤が含まれているのが特徴ですね。
スパイク(スタッド)と足の障害
スタッドによる足部障害
スタッドのグラウンドによっての間違った種類の使用や、スタッドのすり減りや破損でおこる障害として以下が挙げられます。
- 足関節捻挫
- リスフラン関節捻挫
- jone’s骨折
他にもたくさんありますが、代表的な障害だとこんな感じです。
サッカーでの障害だと足関節捻挫は有名ですが、リスフラン関節捻挫やjone’s骨折も似たような受傷機転を取ります。
足関節捻挫は皆さんなんとなくわかると思いますが、足の甲や足の外側で出っ張ったところが痛くなった場合は要注意です。
先に説明したように、取り替え式と固定式を正しく使い分けることが大事になります。
また、固定式だとスタッドがすり減るため、内側、外側のすり減り具合を放置しとくと捻挫や足部の疾患に繋がります。
この辺は体の使い方とかも関係してきます。
スタッドによる皮膚障害
- 胼胝(たこ);皮膚の角質層が極端に肥厚した状態のこと、足の裏など機械的な圧力、摩擦、衝撃がかかる箇所に生成しやすい
- 爪周囲炎
- 母趾種子骨障害
などの可能性があります。
特に親指の付け根の部分はスタッド直上でもあり、踏ん張るところなので、胼胝が出来やすくなります。
また、スパイクは先端が細くなっているモデルがほとんどのため、爪にトラブルをきたすこともあります。
スパイク内は雑菌が多いため、感染にも注意です。
さいごに
スパイクシューズにおいて、ベストなフィッティングが得られるのはなかなか難しいです。
ところどころにきついところやゆるいところが散在します。選手たちに出来ることとすれば、
- グラウンドに合わせたスタッド(スパイク)を使用すること
- スタッドのすり減り過ぎには気をつけること
- 爪を伸ばさないこと
このぐらいかと。
あとはしっかり自分の履いているスパイクの状態を確認するのにも、スパイクの手入れは定期的に自分でやったほうがいいのではと思います。
先ほど書いたように特にスパイクシューズはフィッティングが難しいので、インソールなども使用をオススメします。
しかし、市販のものはあまりオススメできませんので、理学療法士などに聞くと対応できるかと思います。
今日はこの辺で!
それでは( ^ω^ )
参考図書、文献
- 関節外科、靴と足の障害

佐川 修平

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