オスグッド病の診断で理学療法を行うことは、整形外科病院ならばあるかもしれません。
大体が、大腿四頭筋に負担が掛かるアライメントを呈しているので、
それを修正するような治療、もしくは運動指導を行うと思います。
さて、オスグッド・シュラッター病で運動時痛はなくなったが、正座の時だけ痛みがある方がいたら、、、、
痛みの出る部位は脛骨粗面です。
そして正座を実際にしてもらいましたが、、、やはり痛い。
そこで正座の評価をしてみました。
ベッドの端に足部を出して、足首をフリーにするかしないかを評価してみました。
すると、、
足首をフリーにすると痛みがないのです!
さて、、、、どう考えますか?
正座の評価
正座って意外とその人の癖がわかります。
足部を重ねる人、足部内反を強めて正座をする人、
重心の偏位がある人、などなど
ちなみに足部を重ねて正座をする人は底屈の左右差があることが多いです。
足部を重ねている上側の足首に底屈制限がある率が高いです。
僕は正座で痛いという人には、どんな正座をとっているか?
上記の色んな正座の中から評価していきます。
特に僕が意識しているのは、
足首をフリーにした状態での正座を一緒に評価します。
つまり足首をフリーにした状態で痛くないのであれば、
足部が何かしら痛みと関係してくるのではと考えられます。
つまり足部の底屈制限が原因となっているのではと推測できます!
筋膜連結
足関節底屈制限で関与する筋は
前脛骨筋含め、背屈筋群によって影響を与えています。
ここであの有名なアナトミートレインと当てはめてみると、、、
SFL スーパーフィシャル・フロント・ライン
1;足趾の背側面
2;短趾伸筋・長趾伸筋・前脛骨筋・前下腿区画
3;脛骨粗面→膝蓋下腱→膝蓋骨
4;大腿四頭筋→大腿直筋
5;下前腸骨棘(ASIS)
6;恥骨結節
7;腹直筋・錐体筋
8;第5肋骨
9;胸骨筋・胸骨軟骨筋膜
10;胸骨柄
11;胸鎖乳突筋
12;乳様突起
13;頭皮筋膜
引用;アナトミートレイン
これをみると、
足関節背屈筋群と脛骨粗面に連結があります!!
そうなると足関節底屈制限が、脛骨粗面部の疼痛と関係があるのがわかります。
脛骨粗面部の伸長ストレスと、
正座の際の底屈制限によって、下腿上方部が床面に押し当てられるように前傾してきてしまい、
脛骨粗面部の圧迫ストレスがかかる。
この二つが主に疼痛を引き起こすのかと思います。
なのでこの時は背屈筋群を緩めてあげることで、症状の緩和に繋がりました。
まとめ
オスグッド病で正座の際に痛みがあるなら背屈筋群とかもみるのが大事。
特にフロントラインとバックラインはオスグッドにかなり関与するので覚えておくと便利です。
それでは〜(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

佐川 修平

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